超音波診断装置(エコー)
当院では、高画質かつ高機能な超音波診断装置を導入しており、体に負担の少ない非侵襲的な検査を実現しています。レントゲンでは確認できない筋肉や靭帯の損傷、内出血、軟骨、軟部腫瘍などの状態を、リアルタイムかつ高精度に可視化することが可能です。 また、関節を動かしながらの検査によって、組織の動きや癒着の程度など、動的な観察にも対応しています。
エコーが有用な疾患
- 肉離れ
- 肩関節周囲炎、肩腱板損傷
- 野球肘
- 手根管症候群、肘部管症候群
- 腱鞘炎、腱の断裂、ばね指
- 関節リウマチ
- 足関節の捻挫や靱帯損傷
- アキレス腱断裂・アキレス腱炎
- 軟部腫瘍、ガングリオン など
エコーが有用な注射(超音波ガイド下ブロック注射)

神経ブロックや関節内注射は高い治療効果が期待されますが、針が神経や血管に誤って刺入されるリスクもあります。 超音波を用いて注射の部位をリアルタイムで確認することで、針の位置や薬剤の拡がりを把握しながら注射が可能となり、より安全かつ的確な治療が実現します。
当院では、以下のような注射治療でエコーを補助的に活用しながら行っております。
- 頚部神経根ブロック
- 肩甲背神経ブロック
- 腋窩神経ブロック
- 正中神経ブロック
- 大腿神経ブロック
- 関節内注射
- ハイドロリリース
- 筋膜リリース など
エコーの費用
保険診療の対象となっており、負担割合に応じて費用は異なります。
目安としては、1割負担の方で約350円、3割負担の方で約1,050円です。
エコーと超音波の違いは何ですか?
「エコー検査」と「超音波検査」は、基本的に同じ意味で使われています。 体内に高周波の音(超音波)を送り、その反射波(エコー)を映像として表示する検査法が「超音波検査」であり、「エコー」はその反響や画像を指す通称です。つまり、検査名としては「超音波検査」、得られる画像や現象を「エコー」と呼ぶのが一般的です。
