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MRI診断

MRIで早期発見、精密検査を

MRI検査は、様々な疾患の早期発見や正確な診断、さらに治療方針の決定に有効とされており、レントゲンやCTとは異なる詳細な情報を得ることができます。体内の状態をより精密に把握するために活用しています。検査をご希望の方はお気軽に相談ください。

MRI診断の流れ

1予約受付(完全予約制となっております)

まず当院を受診して頂き、診察のうえで必要と判断された場合に情報提供書を作成し、提携検査機関のご予約を手配いたします。

2MRI検査実施(提携施設)

ご予約頂いた日時に、提携する検査施設へ直接ご来院ください。検査終了後、結果データ(CD-ROM)を当院までご持参ください。
※保険証を必ずお持ちください。

3診察(当院)

当院受付にてMRIの検査結果(CD-ROM)をご提出頂き、診察の順番になりましたらお呼びいたします。診察室にて画像をもとに医師が結果をご説明し、必要に応じて追加の検査や治療方針をご案内いたします。

4お会計

診察が終わりましたら、待合室にてお待ちください。受付よりお名前をお呼びいたしますので、お会計をお済ませください。

MRI検査で何が分かるのか

MRIとは「Magnetic Resonance Imaging」の略称で、日本語では「磁気共鳴画像」と訳されます。この検査では、関節周囲の軟骨や靭帯、骨といった各組織の状態を詳しく確認することができます。さらに、出血や炎症、腫瘍(占拠性病変)、水腫といった異常の有無についても情報が得られるのが特徴です。

「MRI診断」のメリット

01より精度の高い診断と治療判断が可能に

レントゲン検査では、骨の形状しか映し出せず、診療の多くは過去の治療歴や症状の聞き取りをもとに、ある程度の推測を伴って進められる場合があります。一方、MRI検査を行うことで、こうした推測を裏づける情報が得られ、診断の確実性が高まるとともに、適切な治療方針の決定にも繋がります。

02検査までの待機時間を大幅に短縮

一般的に、MRI検査は脳疾患やがんなど命に関わる症例が優先されるため、予約が取りづらい傾向があります。
当院では、提携先の検査施設を通じて、迅速にMRI検査の予約を手配可能です。最短で当日または翌日からの検査が可能な場合もあります。

03スムーズな検査で通院の負担を軽減

完全予約制のため、検査当日に長時間お待ち頂くことはありません。提携施設での検査は、開始から終了までおよそ1時間〜1時間半で完了します。「検査のために丸1日潰れてしまう」といった心配も不要です。

MRI診断の検査費用

当院がご案内するMRI検査は、全て保険適用となっております。
検査後は結果に基づき、保険診療内での治療費が別途発生いたしますが、詳細な病状説明と今後の治療方針について、丁寧にご案内いたしますのでご安心ください。

MRIとCTの違い

CT

CT(Computed Tomography)とは、X線を用いて体内を断面的に撮影する画像診断法です。主に骨や肺などの硬い組織の描出に優れており、比較的短時間で広範囲の撮影が可能です。

MRI

MRI(Magnetic Resonance Imaging)は、強力な磁場と電波を利用して体内の断面像を得る検査で、放射線を使わない点が特徴です。軟部組織の詳細な観察に適しており、特に関節や脳、脊椎などの検査に有効です。

CTとMRIの比較表

比較項目 CT検査 MRI検査
使用技術 X線(放射線)を利用 磁場と電波を利用
検査時間 短い(1部位:約10分) 長め(1部位:約20分~1時間)
主な利点 ・閉塞感や騒音が少ない
・骨や肺などの構造が明瞭に描出される
・金属が体内にあっても多くの場合撮影可能(※一部除く)
・被ばくの心配がない
・筋肉や靭帯など軟部組織の描写に適している
・骨による画像の乱れが少ない
・造影剤を使わずに血管を描出可能
主な欠点 ・放射線による被ばくがある
・軟部組織の描写はMRIに劣る
・骨に囲まれた部位は画像が乱れやすい
・装置内部が狭く圧迫感がある
・検査中に大きな音が発生する
・動きに弱い
・石灰化の描写は不得意
・磁性金属が体内にあると検査不可の場合あり

CTは動きに強く、空気や石灰化の描写に優れているため、心臓や肺、血管の石灰化病変の検出に役立ちます。
また、短時間で広範囲を撮影できる点も利点です。

一方でMRIは、骨に囲まれた部位である頭部(脳実質や脳血管)や、脊椎、関節などの軟部組織の描写に強みを持っています。
これらの領域においては、CTでは捉えきれない精緻な情報を得ることが可能です。

MRI検査を受けられない方

MRI検査では強力な磁場を使用するため、以下の医療機器や金属を体内に装着されている方は、検査を受けられない場合があります。
  • 人工内耳を装着されている方
  • 心臓ペースメーカー、植込み型除細動器を使用されている方
  • 神経刺激装置や骨成長刺激装置を体内に装着されている方
  • 可動式義眼をご使用の方
  • インスリンポンプを装着中の方
  • 内視鏡クリップなど、体内で移動や脱落の恐れがある金属を挿入されている方
※これらの装置の中にはMRIに対応した機器もありますが、事前に特別な対応が必要な場合があります。検査予約の際は、必ず医師にご相談ください。

事前に医師への相談が必要な方

次に当てはまる方は、検査の可否や条件について判断が必要となるため、予約時に必ず医師とご相談ください。
  • 脳動脈クリップを装着している方
  • 冠動脈ステントや胆管ステントなど、各種ステントを入れている方
  • 金属製人工弁を使用されている方
  • 血管塞栓用コイルを入れている方
  • 下大静脈フィルター(IVCフィルター)を挿入されている方
  • 骨接合プレート、人工関節・人工骨頭、ワイヤーなどを挿入されている方
  • 金属片(鉄工所作業歴、溶接による破片、弾丸片、材質不明の異物など)が体内にある方
  • 歯列矯正装置、インプラント、磁石を用いた義歯を使用中の方
  • 閉所恐怖症のある方
  • 入れ墨(眉や体など)がある方
  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある方

MRI検査室に持ち込めないもの

MRI室内への金属や電子機器の持ち込みは大変危険です。以下のような物品は検査前に必ず外してください。
  • 眼鏡、補聴器、入れ歯
  • ヘアピン、金属製のくし、髪留めなど
  • ネックレス、時計、ブレスレット、ピアス、イヤリング、指輪などの貴金属類
  • エレキバン、湿布、使い捨てカイロ
  • 銀色の裏面をもつニトロダームテープ
  • 金属を含む下着(ワイヤー入りブラジャー、ボディスーツ、スリップなど)
  • 金属成分を含むコンタクトレンズ(取扱説明書でご確認ください)
  • マスカラやアイシャドウなど金属を含む濃い化粧
  • 財布、診察券、キャッシュカードなどの貴重品